手描きの 「 タンカ(=曼荼羅)、版画、油彩画等の美術品 」 は次のような特徴があります。
(1)まったく同じものはございません。したがって、良品との交換は原則不可能です。代金の返還でご勘弁願います。ただし、タンカはまったく同じ図案の作品を1度に数点製作することが多く、同等品が入手可能な場合があります。何らかのトラブルが発生した場合に同等品をご案内させていただくことがございますのであらかじめご了承ください。版画も同様です。
(2)製作、及びその後の保存過程で生じたと推定される塗料(岩絵具、インク、油絵具)等の擦れや、滴り、小さなひび割れの跡がある作品もございます。これらは不良ではありません。
(3)描画範囲が長方形を意図していても完全な長方形でない場合もございます。あらかじめご了承ください。
(4)タンカの余白部分には、セロハンテープの跡、画鋲の穴等の傷がある場合もございます。現地の事情(文化・慣習)を踏まえると、このような額装の後に見えない部分のある傷を不良として排除することは困難ことです。当社では、このような商品も明示の上、販売していることをご理解ください。
もちろん、このような取り扱いをしないよう現地の関係者に申し入れてはおりますが、製作後日数の経過している作品については特にご理解願います。
インターネットによる絵画の販売には次のような特徴がございます。
実物とモニタ画面上の写真とでは色合い等が多少異なる場合がございます。また、取り寄せ商品の写真は現地から送られてきたものをそのまま掲載しているものもございます。ひずんでいたり、ピントがずれている写真もそのまま加工することなく掲載しています。その辺の事情をご理解のうえ、当ホームページをご覧ください。
タンカ(曼荼羅)の品質の見分け方を少しご紹介すると、
とにかく拡大像を比較することです。たとえば、品質の大きく異なる下のタンカの写真を見てください。
もちろん左側が最高クラスの品質で右側はお求めやすい価格のものです。菩薩の左肩から掛けられている毛皮一つとって見ても左側の方が時間をかけて丁寧に描かれていることが分かります。このような判断をお客さま側でもしていただくために商品の多くに拡大画像をつけております。
本物と偽物のタンカ(曼荼羅)の見分け方?
「偽物の油彩画」と言われて何のことかわかりますか? 漠然と「偽物の曼荼羅」と言う場合も同じことが当てはまります。曼荼羅は宗教画であり,多くの図案が長い年月をとおして,絵師・僧侶等によって正確に模写されることによってその伝統が受け継がれています。その模写をすべて偽物と呼ぶことは不適切でしょう。もちろん,1年前に描かれた曼荼羅の模写を19世紀に描かれたように装えば,それを「偽物」と呼んでもよいでしょう。しかし,現在,古タンカはネパール国外への持ち出しは禁止されており,当ホームページでも現代タンカ以外は販売しておりません。
では,僧侶以外の身分にある者が描いた曼荼羅は偽物なのでしょうか?この問いに対しても私は???と感じます。なぜならば,熱心な仏教・ヒンドゥー信者が多いネパールでは,曼荼羅は高僧や絵師の家系(=カースト←現在,法律では廃止されています)に生まれた者だけでなく,絵心のある人々も誰でも曼荼羅を描き,自分の家に飾ったりします。そのような信者の描いた曼荼羅は偽物なのでしょうか? 私はそうは思いません。販売目的であったとしても同じです。作者を偽って販売すれば,それは偽物ということになるでしょうが,残念ながら当ホームページでは作者を明かすことでプレミアムがつくような曼荼羅は扱っておりません。
最後に画材について考えます。ネパールの普通の工房で絵師の描くタンカはおおむね伝統的な手法によって調合した絵の具(岩絵の具)と金泥,銀泥とコットンキャンバスが使われています。そのため,お客様が手に入れた曼荼羅は大切に保存すれば,あなたが死ぬまでほとんど変色することはないはずです。ただし,藍色系など一部分でポスタカラーがほぼすべての現代タンカで使われています。これは伝統的にその部位には植物原料を用いてたはずが,現在ではその植物がまず手に入らなくなったからだそうです。しかし,これによって保存性が従来に比べて大きく低下したと考えるのは間違いです。植物発色原は色素であり,もともと光に敏感な劣化の早い有機化合物です。つまり,骨董品では退色していて当然という部位に使われているのです(←骨董品の真贋の手がかりの一つです!)。したがって,ポスターカラーを部分的に用いているからといって品質が劣るわけではありません。もし,材質から偽物と呼んでよいタンカがあれば,それは100%,ポスターカラーで描かれたタンカや金をまったく用いてないにもかかわらず金をたっぷり使っていると謳って販売しているタンカなどでしょう。
とはいっても,たっぷりの金泥を用いて描かれたへたくそなタンカとポスターカラーで描かれた芸術性の高いタンカがもし同じ価格で売られていたなら,私は迷わず後者を選んで部屋に飾ります。 |
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